米づくりが土台にある、まちの産業
- RECOMMEND
●宮城の礎を築いた、米
宮城の食材を語るうえで避けては通れない米。代表品種はひとめぼれ、ササニシキ、つや姫、まなむすめ。8代目になる農家の那須さんは、みやこがねというもち米の品種も手がける。広く平らで水はけのよい土地に、豊かな水源と昼夜の寒暖差が大きい気候に恵まれる宮城は、おいしい米作りにもってこい。6ヘクタールの田地で米を栽培する那須さんは仙台牛を育てながら米作りを行う。那須さんのように米を作りながら他の仕事をする農家は多いそう。米作りが宮城の柱になっていることが伺える。
また宮城では「環境保全米」という農薬や化学肥料の使用量を半分以下に減らす取組みを推進。米作りと長く向き合ってきた宮城ならではの自然への配慮だ。化学肥料を使わない分、水質の管理がなにより大切。那須さんの田地にも沢山の虫が居心地良さそうに住み着いているが、それらとも真正面から向き合っているという。
取材協力:宮城県栗原市 那須知則さん