日本では難しいと言われた、台湾など亜熱帯に自生するキノコの物語
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●What is 和歌山県有田郡有田川町の黒あわび茸?
もともと台湾など亜熱帯に自生していた黒あわび茸。日本では栽培が難しいと考えられていたが、試行錯誤の末、和歌山では15年前から栽培がスタート。低カロリーでビタミン、ミネラル、食物繊維を多く含む健康食材として全国で愛されている。歯ごたえがよく、驚くほど日持ちするのが特徴。
▲仲良しご夫婦の生産者の上山さん
●生産者の上山さんに聞いたおいしい理由
・地元にある幻の酒屋のようなキノコ農家を目指す
細部まで目が行き届くよう、少しずつ小分けにしてじっくりと手をかけて栽培。菌床は、和歌山杉の間伐材のおがくずをベースに5種類以上の原料を独自配合している。種菌の管理も自社で行うことにより和歌山の風土にあった独特の風味のあるキノコが育つという。
・油との相性が抜群だから揚げものや炒めもので
高温多湿を好むので、加湿すれば育てやすいのだが雑菌が増えすぎてキノコが弱ってしまうことに加え水分量を含みすぎて日持ちしないという。適正な温度と湿度を見極めることで日持ちの良いおいしい黒あわび茸が完成。煮崩れ・縮みが少ないのも特徴。
▲少しずつ丁寧に育てられている
【取材先】和歌山県有田郡有田川町山幸食品