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ナーベーラー

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Nabera ナーベーラー
沖縄県島尻郡南風原町 神里 靖さん

●毎日目をかけ、手をかけ、心をかける
本土ではへちまといわれるナーベーラー。本来は夏野菜だが、需要が多いことから沖縄ではハウス栽培も盛んに行われている。神里靖さんは父親の代から40年以上続く、ナーベーラー農家だ。400坪の畑を持ち、年間生産量は10トン以上。ナーベーラー栽培が盛んな南風原町で最も大きな農家である。子供の頃から農作業を手伝っている神里さんを以ってしても、「ナーベーラーは育てるのが難しい野菜」という。病害虫にかかりやすいため、日々のこまめな管理が欠かせないのだ。

●よりおいしく、美しい野菜を届けるために
ナーベーラーの選び方、おすすめの食べ方は「大きいと筋が入るので細めで大きすぎないものを。食べ方は味噌煮が一番」とのこと。神里さんは、最近入手した在来種のサラダヘチマの栽培をはじめた。冬場のナーベーラーは火を通すと変色し、飲食店などでは使いにくいのが欠点だ。しかし、サラダヘチマは変色せず食味もよい。サラダヘチマを自家採取することで、より質の良いナーベーラーを広めたいと神里さん。伝統野菜は、農家の努力で日々更新されている。

ナーベーラー
ナーベーラーの生産量・日本一の南風原町では、レシピコンテストを開催するなど町をあげて消費促進に取り組んでいる。

ナーベーラー
昔は1mを超える長いものもあったが、最近は流通しやすい短いものが主流。開花から約1週間、20cmほどになった実を食用にする。 

神里さん
和洋中どんな料理にも合うナーベーラー。「茄子の代わりに麻婆にしてもいいし、カレーに入れてもおいしいよ」と神里さん。

シェフ 田坂 健一朗 氏
[chef’s voice] 沖縄で食材を吟味したプロの声
南館7階 イタリアンバール Italian Bar PIENO festa 
シェフ 田坂 健一朗 氏

この視察の間にも何度もナーベーラー料理が出てきて、沖縄で愛されている野菜なんだなと感じました。私も、みずみずしくシャクシャクとした食感がとても気に入りました。イタリア料理との相性も良さそうなので、いろいろな料理に使ってみたいですね。土のような香りも、オリーブ油やニンニクと合わせることでより食べやすくなりそうです。