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世界を魅了するカカオ生産地

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●世界を魅了するカカオ生産地
チョコレートの材料になるカカオ豆だが、地域によって香りや味などに特徴がある。苦み・渋みがある“ベース豆”と、香りを表現する“フレーバー豆”に分かれる。これらを組み合わせてブレンドすることで、色々な味のチョコレートを作ることができるのだ。

*カカオベルト
カカオの木は高度や気象条件などにより、生育地域がかなり限定される。主に赤道を挟んで北緯20度から南緯20度までがその地域にあたり、カカオ栽培適地として「カカオベルト」と呼ぶ。

カカオベルト
ガーナ
世界第2位のカカオ生産国。国を挙げてカカオ産業を行っているため味のコントロールが行き届いており品質が安定している。ベース豆として優秀なことから、日本では昔からガーナ産を多く使用している。

エクアドル
「感動するようなバラのような香り」と古谷野さんも絶賛する華やかな芳香と、軽い渋みが特徴。しかし現在は、手に入りにくい貴重な豆に。

ベネズエラ
ナッティな香りが特徴。渋みが少なくてチョコレート感が強く、ベネズエラ産を加えれば“理想的なチョコレートができる”というほど品質が良い。

ブラジル(トメアスー)
中南米エリア最大の生産量を誇るブラジル。日系ブラジル人が中心となりアグロフォレストリー*農法を用いる産地トメアスーでは、これまで品質が一定ではなかった農園での工程を、株式会社明治とともに研究し高品質なカカオを生産している。
*アグロフォレストリーとは…「森をつくる農業」と呼ばれ、森林伐採後の荒廃した土地に自然の生態系に倣った多種の農林産物を共生させながら栽培する農法。

ペルー
エクアドルのカカオの特徴に近く、紅茶のような可憐な香りとほどよいカカオ感が愉しめる。

【アフリカ(ベース豆の産地】
ベース豆は特にミルクチョコレートを作るのに適しており、チョコレートらしい苦みや渋みはあるが、ミルクをプラスすることでマスキングされ、まろやかな味になる。

【東南アジア(製菓用のカカオを栽培】
酸味が強いのが特徴。主にココアバターを絞るために使われることが多い。焦げる寸前までローストすることで香りが立つのでチョコレートクッキーやケーキなどに使われるのだそう。

【中南米(フレーバー豆の聖地】
カカオ発祥の地。アマゾン川上流やオリノコ川上流に展開する熱帯雨林が原産地。フレーバー豆ができるのは中南米だけといわれるほど、さまざまな個性あふれる味わいが特徴。