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カカオに学ぶ、生態系とともにある生存戦略

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●カカオの木は自然と共生
カカオの実は、木の幹などに実を付ける。カカオポッドは完熟して腐るまで自ら地面に落ちることはなく、人間や動物が取ってカカオパルプ(果肉)を食べ、カカオ豆を捨てないと発芽しないそう。さらに実を取り出したカカオポッドを放置し、その殻に溜まった雨水によって繁殖した虫が、カカオの木の花の受粉を行う。「豆の摘出は動物に任せて、自らは実を守るべくカカオポッドの殻を固くしていった。自ら繁殖するのではなく、動物に食べさせて命をつなぐことを選んだカカオは、まさに生態系のサイクルを体現した植物ですね」と、古谷野さんはカカオの不思議さを教えてくれた。
カカオポッド
●主なカカオの品種
◆クリオロ種
古くから栽培されている品種で収量が少なく、病害に弱い。繊細でマイルドな風味を持ち、中南米が主な産地。主にフレーバー豆として使用。

◆フォラステロ種
世界のカカオ生産量の多くを占める。収量が多く、病害に強い。しっかりとした苦みや渋み、力強いカカオ感。主な産地はアフリカ。
◆トリニタリオ種
クリオロ種とフォラステロ種を組み合わせた交雑種。ブレンドする場合の風味付けとなるフレーバー豆としても使用できる。主な産地は中南米。