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卵から考える、循環型社会

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古くから京都と丹後・山陰地方を結ぶ緑豊かな京丹波町で採卵養鶏場を営むみずほファーム。約15万羽の鶏を飼養する一方で、役割を終えた採卵鶏の再生利用にも取り組んでいる。養鶏生産者の視点から鶏の有効活用について考えてみよう。

 

ひとつも無駄のない卵のように、循環型の生産を目指す
みずほファームでは、地元の遊休農地で作付けされた飼料米を使用し地産地消に取り組んでいる。「里山の暮らしのように、生産者として循環していく大切さも考えたい」と桑山さん。一般的にカルシウムで出来ている卵の殻はチョークに、殻の内側の薄い膜は化粧品に利用されるなど、捨てるところがないのも卵の知られざる魅力だが、桑山さんの工場では採卵できなくなった親鶏の未利用資源を再生利用するプロジェクトを進めている。

 

採卵養鶏場の枠を越えて、鶏肉の加工食品に挑戦
みずほファームでは生後120日を迎えた鶏を養鶏場で飼養し、生後約700日で採卵の役割を終える。鶏は自らの骨を溶かして殻を作るため、生後約700日を経過した卵は割れやすく生産性への影響も大きい。また、サイズの大きな卵を産むため、卵白の量が増え品質にも影響を与えるそうだ。桑山さんは廃棄される採卵鶏を食用として活かしていく理由を「食材への感謝も込めて卵を産んだ鶏の有効活用に取り組みたかった。真空加工技術の導入など工夫を重ね、柔らかく、おいしい商品ができた」という。純国産鶏さくらの鶏肉加工食品ブランド“京桜”の今後に期待したい。

 

●interview
みずほファーム(株式会社ナカデケイラン)

代表取締役  桑山 直希さん
京都府船井郡京丹波町

 

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