八斗木白葱
11月から2月にかけて旬を迎える、ねぎ。なかでも雲仙市の八斗木(はっとぎ)地区を中心に長年栽培されてきた八斗木白葱は、「柔らかくて甘い」と県内外で評判だ。青々と茂るねぎ畑で、生産部会の前田利夫さん、山本正司さんにねぎ作りにかける思いを伺った。
●生産者の努力で、年中愉しめるねぎが誕生
冬は鍋、夏は薬味に、と年中欠かせないねぎ。しかし、夏場は収量が落ちてしまうことが、長年生産者たちの悩みの種だった。そこで立ち上がったのが、八斗木白葱生産部会。19の農家が協力して苗づくりを行うことで、今では通年出荷を実現している。
●火を入れると、トロリと濃厚な甘さに
八斗木白葱は、持ちが良く、甘みが強いのが特徴。加熱すると甘みが強まるため「焼いて塩や醤油でシンプルに愉しむのがおすすめ」と前田さん。緑と白の境目がはっきりしており、ハリがあって葉の緑色が鮮やかなものがおいしいのだそう。