●冷たい海域を好むサンマが、脂を蓄え日本へやってくる

太平洋を反時計回りにまわり冷たい海域を移動し続けるサンマ。三陸沖では9〜11月においしいサンマの最盛期を迎える。灯に集まるサンマの特性を利用した棒受網という漁法で、この時期13隻が漁にでれば約60トンものサンマが水揚げされる。東日本大震災で大きな被害を受けた石巻魚市場は、2015年9月に全面的に再開したばかり。長さ880mに及ぶ港の岸壁に、かつてのように大漁の船が集まる日も遠くなさそうだ。

取材協力:石巻市水産物地方卸売市場 石巻魚市場株式会社 (宮城県石巻市)

▲石巻魚市場を管理する村井さん。震災後は市場に様々な測定器を導入し安心できる魚の出荷にも力をいれているそう