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島野菜から学ぶ、視点を変えてあるものを生かす知恵

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●苦みやえぐみも受け入れて、まるごと体の滋養にしてしまう懐の深さ
「ヨモギを沖縄ではフーチバーといいます。これは、ウチナーグチ(沖縄の方言)で、”口から入る病気がなくなる葉“という意味。風邪や胃腸病の時にすり潰したり、煎じたりして飲むほか、お灸のもぐさにも使われる民間薬の代表です」。島野菜についてさまざまな知識を教えてくれたのは、野菜ソムリエとして国内外に島野菜を広める活動を精力的に行っている徳元佳代子さん。結婚を機に沖縄にきた徳元さんが島野菜のパワーに気がついたのは、胃がんを患ってからだという。治りたい一心で元気になる食べ物を探求していくうちに、島野菜の魅力に気づいたそうだ。「レタス45グラムにあたる抗酸化力が、フーチバーやカンダバー(八重山かずら)、サクナ(ぼんたんぼうふう/長命草)、ンジャナ(ほそばわだん/ニガナ)などではたった1グラムでまかなえるそうです(※1)。薬草ともいえるこれらの島野菜は、苦みやえぐみなど独特の味や風味を持ちますが、それは豊富なポリフェノールなどファイトケミカルによるもの。沖縄の人々は、経験的にこれらの有効成分に気づき、効果的かつおいしく食べる調理法を受け継ぐことで、家族の健康を守ってきました」。薬が容易には手に入らなかった時代、人々は身の回りにある島野菜で体を整え、病気を防いできたのだ。

(※1)琉球大学 上江洲榮子教授の研究による

●Interview
野菜ソムリエ上級プロ、沖縄食材スペシャリスト
徳元佳代子氏

徳元佳代子氏
1957年神奈川県出身。沖縄県糸満市の農家に嫁ぎ、野菜の生産の傍ら、「ベジフルマンマ」を設立。「農と食を楽しみ、健康的な社会に貢献する」ことを信念に、病気予防に役立つ野菜の食べ方を伝える講演会や料理教室を行うほか、レシピ開発も多数。2013年に「野菜ソムリエアワード」で金賞受賞、著書に『からだにやさしい おきなわ島やさい』など。