上庄里芋
●噴火で流れ出た黒ボク土壌で育つねっとりもちもちの里芋
霊峰白山や日本百名山の荒島岳などの山々に囲まれ、清らかな水が流れる豪雪地帯で育つ上庄里芋。火山灰を含む水はけの良い土で育てられた小ぶりの里芋は、粘りが強く煮崩れしないのが特徴だ。取材に伺った頃は雪が降り始める目前で、ご主人の喜一郎さんは小屋の中で薪を焚きながら黙々と収穫した里芋の選別作業をしていた。出荷しない里芋や種芋用の株は、芋穴に保存し春を待つ。
取材協力:福井県大野市/印牧喜一郎さん・ひで子さん
[chef's voice]福井県で食材を吟味したプロの声02
串揚げ 揚八 福徳 大 氏
普段からお店で契約している農家を訪れる機会があるという福徳店長。皮付きのまま食べられる上庄里芋の旨みが気に入った様子で、なるべく余計な味付けをせずに料理したいという。その場で「お口直しになるようなサイドメニューを考案する」と語ってくれた。