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残していくべき食材や料理

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地域性の強い料理が多く残り、守り続けているイタリアだからこそ、政府や大きな組織として地域の食材や料理を守るための制度や習慣がある。

●イタリアは、スローフード発祥の地
ローマにマクドナルドができた1986年、ファストフードにイタリアの食文化が食いつぶされる!という危機感から、土地の伝統的な食文化や食材を見直す運動が始まったといわれる。1989年には国際的なNPOとしてスローフード協会が発足し、いまや日本をはじめ世界に数多くのメンバーをもつ。

 

●その名前を名乗ることが、本物であることの証
D.O.P.というマークがついた食材がある。Denominazione di Origine Protettaの略で、決められた土地で、決められた環境下において、決められた方法でのみ作られた(収穫された)商品である、というイタリア政府認定の称号。オリーブオイルやチーズやハム、果物、魚介類などがある。例えば、イタリアチーズの王様とも呼ばれるパルミジャーノ・レッジャーノ。よくスーパーでも目にするチーズだが、実はエミリア=ロマーニャ州のパルマ、レッジョ・エミリア、モデナなどの地方で作られ、最低1年の熟成期間を経たもののみ、その名前を名乗ることができるのだ。本物の食材を守り続けたい、と願うイタリアの食への愛が感じられる。