●世界の卵料理と日本の卵料理の違い
全世界のテーブルに並ぶ卵。世界で一番多く食べている国はメキシコで、日本も第3位と多くの卵を食べている国のひとつだ。世界では卵に火を入れて様々なソースとともに愉しむというシンプルな料理が多い。一方、日本では生で食べるという他国にとっては珍しい食習慣がある。それに加えて、淡白な味わいと様々な調味料を包み込んで固まる特徴を活かし、和食の繊細な出汁の味を存分に味わえる素材として愛されてきたため、そのバリエーションは豊富。江戸時代には『卵百珍』とよばれる103の卵料理が紹介されている本があったほどだ。