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シンプルだから、奥深い。おむすびに学ぶ、掛け算で生まれる面白さ

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●新潟県:けんさ焼きおにぎり 〜上杉謙信も愛した焼き味噌にぎり〜

 

 

越後の戦国大名・上杉謙信が諸国遠征の際、兵糧として剣の先におむすびを刺して焼いて食べたことに由来する。また、寒さ厳しい新潟では栄養豊富な味噌が重宝されたそう。
円盤状ににぎったおむすびをフライパンで両面軽く焼き、味噌・砂糖・おろししょうがの混ぜたものを塗り、弱火で軽くあぶってできあがり。

 

 

 

●神奈川県:御難(ごなん)おにぎり 〜日蓮由来の安全祈願むすび〜

 

 

自然災害など難の多かった鎌倉時代に、日蓮宗を鎌倉で開祖した日蓮上人が、難を逃れるために食べたとされる。安全祈願のおむすびとして伝わっている。
青じそ、紅しょうが、かりかり小梅をみじん切りにして、ごはんと混ぜ合わせて三角ににぎる。仕上げに白ごまを。
●京都府:苗めし 〜豊作の想いを込めたむすび〜

 

陰干ししてしんなりした稲の苗でおむすびを包んだことから名づけられた。田植えの際に、きな粉のように黄金色の稲穂が実るように、という願いを込めてつくられたそう。
小豆と塩を混ぜてごはんを炊く。俵型にむすび、きなこをたっぷりまぶせば、できあがり。
●奈良県:奈良茶飯おにぎり 〜江戸時代に流行った庶民の人気飯〜

 

 

奈良茶飯とは、東大寺や興福寺などの僧坊で炊かれたとされる郷土料理。ほうじ茶の代わりに煎茶、大豆の代わりに栗や小豆、保存のきく季節の野菜を混ぜることもある。
煮出して冷ましたほうじ茶に淡口醤油をたらし、米と煎った乾燥大豆を散らして炊飯。丸くむすんで、好みでごま塩をふる。

 

 

 

●石川県:いかの炊き込み御飯おむすび 〜日本を代表する漁港のイカで炊き込みむすび〜

 

 

能登半島で穫れる代表的な魚介のひとつ、スルメイカ。5月から7月が旬とされる。スルメイカを細く切り、醤油、酒、みりんで炊き込み御飯に。炊き上がったら味見をして、塩で味を調える。球体または平べったい円盤状にむすぶ。ちなみに、日本最古のおむすびの化石が発掘されたのも、能登半島。三角形の炭化した”ちまき状炭化米塊(たんかまいかい)”と呼ばれるだろう。

 

 

 

 

 

取材協力:
一般社団法人おにぎり協会
代表理事 中村祐介さん

歴史的、文化的背景も含めておむすびのおいしさ、楽しさ、すばらしさを国内外に広める活動を行っている。おにぎり検定やおにぎりサポーターなど、楽しみながらおむすびの知識を深めることのできる制度も構築。2020年東京オリンピックに向け、さらにおむすびの認知を上げるべく、ITを使った新境地の開拓にもいそしむ。
https://www.onigiri.or.jp/

 

 

 

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Umekiki Paper vol.22