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むすんだおむすび、ひらいてみよう!“当たり前”の裏にある物語

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おそらく、日本人なら食べたことのない人はいない“ おむすび”。
郷土料理としての側面もあわせもち、海外でも注目されているその豊かな表現力を知ると、誇らしい気持ちになる。あまりに身近すぎて、知らぬ気づかぬことが実は多い。その偉大な存在に改めて目を向けてみよう。

 

 

 

●時代や文化を象徴する唯一無二の食
弥生時代中・後期、五穀豊穣を願うお供えとして始まったのではないかとされている。鎌倉~戦国時代には兵糧として重宝され、群雄割拠のもと、おむすびにも地域性が出てきた。いわゆる‘‘ご当地おむすび” の始まりだ。江戸時代に入ると弁当や携行食として広まり、明治22年日本初の給食に採用。昭和50年代のコンビニ登場で、おむすびは中食の代表食になる。こうして、時代とともに立ち位置を変えながら、その時々において民の命の源になっている。

 

 

 

●どれも本当、名前のはなし
広辞苑によると‘‘ おにぎり”も ‘‘ おむすび “も同じもの、呼び方が違うだけだそう。地域の違いからきているという説や、‘‘ おにぎり”は握り飯の古い言葉で、“ おむすび “はおにぎりの宮中言葉、女性が使っていたという説も。奈良時代の「風土記」のひとつに握飯(にぎりいい)という記述があったり、「源氏物語』には屯食(とんじき)として登場したりする。時代によって移り変わる呼び名。今回のUmekikiでは、人と人、縁を‘‘むすぶ”という意味も込めておむすびとしている。

 

 

 

●三角だけではない、意味ありげなそのカタチ
今や、コンビニの三角おむすびの台頭で、おむすび=三角という印象が強いが、例えば、関西地方は元来俵型が多い。町人文化が花開いた時代、幕ノ内弁当が生まれ、そこに入れやすい形だったからなのだと力%関東地方では合理性が重視され、崩れにくい三角形が主流。あるいは、富士山信仰が強いためという説もある。内陸部は丸形が多い。野菜が多くとれるため、菜っ葉を混ぜてかさましし、かためやすい丸形になったそう。

 

 

 

●カみなぎるパワーフード
日本人にとっておむすびは、日常的に食べるごく身近なものではあるが、ここぞというときの“勝負めし”でもある。戦う武将に携行食、田植えや稲刈りのおともに。そして、運動会や受験勉強の夜食、遊園地デ_卜のときなど、がんばりどきや特別なシチュエーションには、無意識のうちに、おむすびをつくつている。そして不思議と、食べると力が湧いてくる。「よし、やるぞ」のファイタ ースイッチON!に欠かせない存在でもあるのだ。

 

 

 

▼今回のmekiki libraryが掲載されているフリーペーパーはこちら
Umekiki Paper vol.22

 

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