越前がに
●越前海岸が育む冬の贅沢 豊かな甘みと潮の香りを味わって
大変奥深い旨みを持つことから、冬の味覚の王者といわれる越前がに。これは雄のズワイガニのことで、雌はせいこがにと呼ぶ。カニは日本海側のほとんどの港で獲れるが、なかでも越前がにが格別なのは、複雑な潮の流れが育む豊富なプランクトンや海老などを食べているから。大きなものになると甲羅の幅15cm以上、重さ1.5kgを超えるものもあり、価格も非常に高価になる。“献上がに”といわれ、三国港で水揚げされる越前がには明治42年以来、毎年皇室にも献上されている。まさに日本最高峰の食材のひとつだ。
▲越前がには、足につけられた黄色いタグが目印。ゆでガニは適度な甘みがあってジューシー
▲毎年11月の解禁時期が待ち遠しいという地元の漁師さんたち
▲寒さ厳しい福井の冬。越前海岸は暖流と、水温が低く酸素が豊富な日本海固有水の影響により好漁場となる
〈福井県丹生郡越前町 / 福井県漁業協同組合連合会越前支所〉