Umekiki
Umekiki
GRAND FRONT

Copyright (C) GRAND FRONT OSAKA. All Rights Reserved

  • TOP
  • chevron-right
  • Column

越前薄作り 極盃 匠

  • 選び方

●越前の風土と卓越した技術が生み出す、究極の盃
手にのせると、想定外の軽さと薄さに驚かずにはいられない。『越前薄作り 極盃 匠』は、直径9cm25g以下という超軽量。ここまで極限に軽くできるのは、粘りのある陶土を使う越前焼だからこそで、そのほかの土では、高温で焼成する際に崩れてしまう。越前焼作家の司辻健司さんは、この軽さを実現するのに2年間の試行錯誤を要したそうだ。越前焼の中でもきめの細かい土にこだわり、細心の注意を払いながら、“乾かしては削る”を繰り返し、究極の薄さを実現した。しっかりと焼き締めてあるので薄いけれど、脆くはない。毎日の晩酌に気軽に使えるだけの強度があるという。口が広い形状は、日本酒の香りがよくたち、舌の先で味わえることから、酒の甘みをよく感じられる。薄いため唇との馴染みがよく、同じ酒でもこの盃で飲むとずっとおいしく心地よい。特に香りの華やかな大吟醸との相性は抜群だ。
越前薄作り 極盃 匠
▲司辻さんがろくろによく練った陶土の塊をのせて回すと、大きな手の中からするすると盃が生まれてくる
司辻健司さんと大瀧和憲さん
▲左:光窯の司辻健司さん 右:越前焼工業協同組合の大瀧和憲さん越前薄作り 極盃 匠
▲日本六古窯のひとつである越前焼は、850年の歴史を持つ。これまでは分厚く頑丈なことがよしとされてきた越前焼の常識を覆した『越前薄作り 極盃 匠』は、従来品の5分の1という驚きの軽さ