神の食べ物カカオがチョコレートになるまでの食文化史
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●神の食べ物カカオからチョコレートができるまで
おしゃれなショコラブティックの登場やハイカカオで流行のチョコレート。子供の頃から食べ親しんでいるのにもかかわらず、どうやってチョコレートの材料となるカカオが作られるのか意外と知らないのではないだろうか。カカオの木が育つ環境から収穫方法、工場に運ばれて加工されるまでチョコレートを目利きする。
●カカオとチョコレートの歴史
人類がメソアメリカ(主に中南米地域)に来たのが約1万2000年前といわれている。熱帯雨林に住み着いた人々は、やがてカカオの果肉や豆を食べ始めた。食べ方はさまざまに変化し、何千年もの間は冷たくして飲んでいたそうだ。ところが、約500年前にヨーロッパ(スペイン)へカカオが渡り、温かい飲み物として愉しまれると、約160年前に現在のようなチョコレートが生まれたという。長い間に渡って食べ方が変化してきた食材で、カカオの木の学名は『神々の食べ物』(ギリシャ語で「テオブロマ」)といわれている。