若狭牛
●サシ・赤身のおいしさは格別、福井でしか食べられない最高級牛
東尋坊岬の涼やかな風に吹かれて育つ若狭牛は、愛情を込めてゆっくりと育てられる。エサにもこだわり、近隣農家から集めた稲藁や大豆といった安全な飼料を食べて大きくなった牛は、上品な甘さの脂ときめ細かい肉質がたまらない。以前は刺身で食べていたほど肉自体の旨みが豊かなので、シンプルな味付けがおすすめだ。若狭牛の歴史は平安時代にさかのぼるほど古いが、現在では年間500頭ほどしか出荷されず、ほぼ県内のみで消費される幻の牛である。
〈福井県坂井市三国町 / 有限会社サン・ビーフ斎藤 / 齊藤 力さん〉