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日本で愛されてきたルーツと歴史

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●日本で愛されてきたルーツと歴史

●弥生時代~平安時代
中国から朝鮮半島に入り、日本へ食べる目的ではない養鶏として伝来
『古事記』には、庭先での飼育や吉凶を占ったりする報晨(ほうしん)としての記述が。また、平安時代中期に編集された『延喜式(えんぎしき)』という書物には鶏卵をお供え物としていた記述、『源氏物語』には「とき告げ鶏」として愛されていた記述がある

 

●安土桃山時代~江戸時代
卵売りの行商が登場して食べることが一般的になった江戸時代

医食同源の思想とともに、天ぷらやカステラ、ビスケットなどの南蛮料理が伝来し、からだに良い食事として卵料理が広がりをみせた江戸時代。生卵で卵かけご飯を食べるようになり、ゆで卵や玉子焼きなどが普及する

 

●明治時代
商業的な採卵養鶏がはじまり卵を食べる量がますます増える

江戸時代末期には高価なものだった卵。かけそばが一杯十六文の時代に、ゆで卵がひとつ二十文で売られていた、という記述が『守貞謾稿(もりさだまんこう)』という書物にある。明治に入り鶏卵生産の専門経営がはじまり、手軽な食材となっていった

●大正時代
マヨネーズが発売されさらに食卓に欠かせない存在に

オムレツ、ミンチボールなどの洋風の料理が食卓に並ぶようになり、卵料理の幅がさらに広がる。また、大正14年(1925年)には、食用油・酢・卵を主材料とした調味料、マヨネーズが発売される

●第二次世界大戦後
海外から卵をよく産む鶏種が入ってきて、さらに安定して卵が手に入るように

イタリア原産の採卵用種で、多くの卵を産む白色レグホーン種が日本に広がり、鶏卵の生産が急速に増え、卵の量もどんどん増えていく。日常の食材としてさらに安価に卵が手に入るようになる。

1年間に約330個の卵を食べるようになった日本人
50年以上前にはお見舞いの品としても重宝されていたほど、高級品であった卵。かつて町の中にあった卵屋も今は姿を消し、スーパーで手軽に卵が手に入るようになった。現代では、1人あたり年間約330個の卵を食べているという日本人。食卓から切っても切り離せない存在となっている卵は、今日も影ながら様々なカタチで健康を支えてくれているのだ。