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室戸海洋深層水の塩

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長い年月をかけ地球が育んだ 室戸海洋深層水の塩
北大西洋のオホーツク、アラスカ付近から深層へ潜り込み室戸沖に湧き上がってくるといわれている室戸海洋深層水。光の届かない深海で年間通じて約9.5℃の低温が保たれた海洋深層水には、生命活動に欠かせない無機栄養塩が多く含まれ、環境汚染物質も少なく清浄性に優れている。緩やかな大陸棚がほとんどなく急激に深くなる室戸沖合の地形を利用し、水深374mから取水して作られる塩『深海の華』は深層水が膜や60℃の蒸発器で濃縮されていく。その後、約800Lの大きさがある蒸発釜を使い約110℃でおよそ20時間かけて炊き上げ、200kgの塩と100kgのにがりを作って遠心分離機にかける。「にがりがわずかに残るようにして、ほどよい塩の大きさを保っている。ミネラルなども一般的な塩に比べて多く含まれています」と地元出身の小松工場長が教えてくれた。

●INTERVIEW-インタビュー
室戸海洋深層水株式会社 小松 寛幸さん(高知県室戸市室戸岬町)
室戸海洋深層水株式会社 小松 寛幸さん
平成10年に創業。早くから高知工科大学と製塩装置の開発などで共同研究をしてきた。自然塩に近い食塩製造技術を確立し、塩化ナトリウムが約97%を占める一般的な食塩と比べ、約90%の塩化ナトリウムと約10%前後の各ミネラル成分を含有させることに成功した。また平成28年度には省エネ大賞資源エネルギー庁長官賞を受賞。海洋深層水の塩を安定供給しながらも、究極の省エネルギー・低炭素による“未来の塩作り”を目指している。天日塩『龍宮のしほ』も生産している。