●繊細な工程も手造りにこだわり 人々の心まで醸す酒を目指す

花垣の銘柄で知られる南部酒造場は不眠不休で二昼夜かかる麹造りなど、機械化されることの多い難しい工程を人の手で行う。まるで家族のように杜氏や蔵人が酒蔵で寝食をともにして励む酒造りが、人々の心を癒しているのだ。

取材協力:福井県大野市元町/有限会社 南部酒造場/南部隆保さん

[chef's voice]福井県で食材を吟味したプロの声03
日本酒・和食 ぬる燗佐藤 大坂  　金子 陽樹 氏

「飲用としておいしい仕込み水は珍しい」という金子氏。福井の酒蔵でしか飲めない銘柄を口に含み吟味する様子は、日本酒を扱うお店のプロフェッショナルらしい風格が漂う。純米のにごり酒なら、ぬる燗から上燗の手前くらいの温度に温めて飲み比べてみるのもいいそうだ。福井の酒・花垣に合う一皿を考案してくれた。