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月刊Umekiki木曜マルシェのこんなひと、あんなひと vol.2

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毎週木曜にグランフロント大阪で開催されるUmekiki木曜マルシェ。
関西近郊から、手間ひまかけておいしい食材を育てるユニークな生産者さんたちが登場。
そんな生産者さんたちを毎月紹介する「月刊Umekiki木曜マルシェのこんなひとあんなひと」。
第2回は、北摂ナチュラルファームの林さんに話しを聞きました。

 

 

 

 

●野菜や果物の本来の甘みを知ってほしい。

 

「最近はアブラゼミが鳴いてへんよなぁ」。毎日畑にいくと、どうしても生き物や気候の変化に敏感になってしまうという林さん。
北摂ナチュラルファームがあるのは、兵庫県の三田市。三田市は、神戸市の北どなりに位置している。

 

 

北摂ナチュラルファームのこの時季一番のオススメは、朝採れのブルーベリーとトマト。
ブルーベリーは一つ一つ手で、2時間ぐらいかけて実を摘んでいくそう。
この毎日の暑さの中を、想像しただけでとても大変な作業だ。「一口、食べてみ」と林さん。
ブルーベリーをいただくと、甘さと酸味がちょうどいい。べちゃっとした甘さがなくて不思議ですと伝えると、
林さんはそれが本来の甘み。EM農法で作ってるからだと、教えてくれた。

 

EM農法とはEffective Microorganisms(有用な微生物群)の意味。
自然界にいる微生物の力を利用して、有機物を発酵させるEM栽培で育てることです。
もちろん農薬や化学肥料は使わない。
「自然界から採種し、抽出、培養した人間や農業、環境にとって有用な微生物の力で有機物を発酵させたりするんや。循環型の仕組みで、環境にもいい」と林さん。
EM農法だからこそ、無理に甘さを作りだすのではなく、野菜や果物が持つ本来の甘さが自然にでてくるそうだ。

 

 

 

●「そうや。アホみたいに誠実や」

 

 

林さんは、農業18年目。もともとは商社マンで、各国を飛び回っていたそう。
だから趣味も旅行らしい。以前の取材で好きな言葉を聞くと、「誠実」と答えた林さん。
今もですか?と尋ねると「そうや。アホみたいに誠実や」と笑って答えてくれた。

 

Umekiki木曜マルシェの前日、わざわざお客さんから林さんに電話が来るそうだ。
「だいたいは、キャベツを持ってきてほしいって言われる。なすもよく言われるなぁ」。
お客さんのことを考えて、野菜も土も試行錯誤を繰り替えす。

 

 

 

 

特に、今の時季だと小松菜や水菜の細い品種を丁寧に育てる。なぜ頼りなさそうに見える葉野菜を育てるのか?
と素人ながらの質問を思い切ってぶつけてみると、「年配の人は、葉野菜の筋がかみ切れんくなってくるねん。だから食べやすいようにあえて細いものを育ててるんや」と。なんと、こんなところにも細かいこだわりが。

 

他の木曜マルシェの農家さんに比べて、口数が多くない林さん。
あまりニコニコはしていないけど、野菜の話を聞けば聞くほど笑顔の瞬間が多くなる。
「これ、食べて。食べたらわかるから」と取材後に白ナスを特別におまけしてくれた。
食べたらわかる、林さんの野菜はだから人気なんだと思った。

 

 

 

●白ナスをmekiki!

 

 

今の時季おいしい、白ナスはシンプルにステーキにするのがオススメ。

 

 

1. 白ナスは厚さ3cmほどに切る。

 

2. オリーブオイルで両面をじっくり焼く。

 

3. 味付けはシンプルに塩胡椒のみ。

 

4. シンプルだけどお腹いっぱいになる白ナスのステーキの完成。

 

 

●トマトをmekiki!

 

 

 

 

 

この時季、北摂ナチュラルファームさんがすすめるのは、トマト。mekikiポイントは、葉の方がもりっと盛り上がっていて、裏に金筋が入っているのがおいしいトマトだそう。

まぁどれもおいしいわ、と声が漏れる林さんでした。

 

以上、「月刊Umekiki木曜マルシェのこんなひとあんなひと」でした!

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