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いろいろ、ころころ。愛嬌たっぷりの豆が教えてくれる生物多様性

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日本で『豆』というと大豆が主流だが、日本津々浦々、その地域で古くから育てられている在来品種の豆は200種近くにも及ぶ。なかには、歴史も品種もあいまいだったり、絶滅寸前になっていたり、またとある生産者により、復活を遂げて少しずつ流通されるようになったものもある。名前も色やカタチも、実にユニークで愛嬌たっぷり。とにもかくにも、それぞれの地域で愛され、人の手から人の手へ、受けつながれてきた日本の財産。そのほんの一握りの個性あふれる豆たちをご紹介しよう。

 

 

北海道など パンダ豆
北海道遠軽町では豆の若さやをお盆にお供え物としても重宝
北海道やそのほかの地域で栽培される隠元豆。その白黒の斑点からシャチ豆、ペンギン豆と呼ぶこともある。乾燥した豆は主に煮豆で食される。北海道遠軽町の農家は若さやを大根などの野菜と煮込むことが多いという。茹でるとほくほくして、塩をふるだけでも十分においしいのだそう。子実よりも若さやを食べるためにつくる人が多いのが現状だという。

 

 

 

北海道 90才さや豆
90年間、種をとるり守り続けてきた隠元豆(インゲンマメ)
北海道小樽市の生産者、90代の小林繁さん(故人)が何十年にわたり作り続けていた豆。一般的な隠元豆より肉厚で、もちっとした食感が楽しめるそう。若さやを北海道の郷土料理でもある三平汁(昆布で出汁をとり、酒やニシン、タラ、ホッケなどの魚の塩引きまたは糠漬けを大根や人参などの根菜類やじゃが芋と一緒に煮た塩汁)にいれるとおいしいため、作っていたのだという。

 

 

 

兵庫県 富松一寸豆
約1300年前に伝わり、まちおこしをも担う大粒ソラマメ
尼崎市富松区で自家用に栽培される、ひと粒一寸(約3㎝)もある大きなソラマメ。奈良時代の僧・行基が伝えたとされる。明治時代、皇室に献上されたこともあるが長い期間廃れていた。平成に入って地元有志が立ち上がり、地域で守りつなぐ活動をしている。2016年からは神戸でもその粒を譲りうけ、試験栽培がはじまった。尼崎から神戸へ、在来豆の可能性がぐんぐん広がっている。

 

 

 

 

山形県 馬のかみしめ
絶滅寸前から復活を遂げた噛むごとに旨い緑豆
山形県長井市で栽培される、平らな緑色の大豆。しわのような模様が馬の歯形に見えることからその名がついた。一時絶滅したと思われていたが、細々と作っていた方が農家・遠藤幸太郎さんに生産を依頼し、2006年に復活。香り高く濃い味が特徴で、枝豆も美味。豆腐や納豆などに加工したり、煮物に入れて日常的に食べるほか、数の子入りひたし豆など正月料理としても食べられている。おいしい豆が評判を呼び、市内の菓子店や学校給食などで使われるなど、地元の産物として定着しはじめている。

 

 

 

 

新潟県 世界一
名前の由来は世界一のおいしさ!?料理にしやすい愛され豆
新潟県の生産者、安原フジコさん(昭和14年)が自家採種を始めて30年。もともとはお姑さんが作っていたので、自家採種歴は50年を超える。原産地はアンデスだそうだが、新潟県の妙高地域では50年以上前から作られているという。別名べっちゃりささぎ、べちゃんこ豆、べちゃ豆と呼ばれる通り平たい形をしており、煮豆にすると早く煮えることから、地元の年輩女性から愛されている使い勝手の良い豆。

 

 

 

 

 

広島県 さむらい豆
名前は勇ましいが、サイズは1㎝に満たない可愛い豆
侍のちょんまげを連想させる、白地に黒い斑紋の在来ささげ。ちょんまげ豆、ホウカブリ豆などとも呼ぶ。広島県呉市浦刈町一帯で昔から栽培され、大正末期ごろより赤飯などを炊くのに使用された。ホクホクした食感が愉しい、日常使いとして重宝される小ぶりな優秀豆。

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